シェアさせてもらいます。有意義な取り組みですね。

山岸 充
4月21日 ·
この福井市の取り組み、地味かもしれないけど非常に画期的な取り組み!
今までこのような自殺対策などの行政の予算の使い方は、
・相談窓口やページの用意
・チラシやポスター作成・設置
・啓発の講演会やワークショップ
などが多かったのではと思います。
「チラシがネット上になっただけじゃん」
と思う方もいるかもしれませんが、
そもそも自殺を考える人の多くはおそらく外にも出たくない状況だし、
外界とのやり取りを遮断したい状態かと思います。
そのような人にチラシやポスター、イベントで情報はなかなか届かない。
そしてそのような状態の人は、ネットを頼ると思います。
本当に最後に死のうとするときにも、ネットで死に方を調べるはず。
その時そこに、
検索結果の一番上にこの
「死にたくなったあなたへ−つらかったですね」
が来るというのは、救える可能性が高い効果的なやり方なのではないかと。
施策を考えたのは市役所のどなたかは知りませんが、
普通の自治体では福祉政策で「ネット広告を活用」とはなかなかならないと思うので、それを立案したこと自体が素晴らしいと思います。
ネット広告(今回のはリスティング広告)を、商売だけじゃなく福祉政策へと活用していく事例。
そしてここからは、WEBを生業の一つとする僕としては、
ぜひ今後福井市さんにこの取組をより効果的なものにするために【ネット広告だからこそ】やっていってほしい勝手な要望!
★広告の結果を見ながら、テキストの改善を繰り返してほしい
↓
すべてデータがとれるから、よりクリック率の高い文章に変えていける
★結果のデータから、自殺の傾向を分析して次年度以降により効果的な広告出稿に改善してほしい
↓
例えば●月に反応が上がるなどがわかるから、翌年度はその月の広告予算を厚くする
などなど。
最近世間では、
猫も杓子も「DX!!(デジタルトランスフォーメーション)」という感じで言葉が独り歩きしてる感もありますが、
これこそまさに自治体DXの素晴らしい事例になれる取り組み。
今後も注目していきます!
(願わくば、福井市のこれの担当者の人に話聞いてみたい、誰か知っていたら紹介して笑)
<参照>
福井新聞・2021年4月21日朝刊