活動報告

三方五湖でのたたき網漁と栽培漁業センターを見学しました

先日、福井県若狭町の三方五湖で行われている「たたき網漁」と、福井県栽培漁業センターを見学させていただきました。

まず、三方五湖でのたたき網漁を間近で拝見しましたが、その迫力と臨場感に圧倒されました。
湖面に響く音、漁師の方々の息の合った動き——そのすべてが地域の伝統と誇りを感じさせるものでした。
そして驚いたのは、捕れたコイやフナの臭みがまったくなく、とても美味しかったこと。
新鮮さと丁寧な漁法が、この味を支えているのだと実感しました。ぜひ皆さんにも一度体験していただきたい伝統漁法です。

続いて訪れた福井県栽培漁業センターでは、魚が卵から稚魚になるまでの繊細な過程を、人の手によって支え、一定の大きさまで育てた後に放流するという取り組みを学びました。
このように、自然と人の知恵が共に支え合う仕組みがあることで、沿岸資源の維持や回復につながっていることを改めて感じました。

昨年、太平洋クロマグロの資源管理を議論する国際会議では、今年から日本近海を含む中西部太平洋海域で、大型魚(30キロ以上)の漁獲枠を2021年比で15%増加させることが正式に決定しました。
それまで米国や島しょ国の反対で実現できなかったこの動きが、資源の回復傾向を示す科学的評価を踏まえて進展したことは、非常に前向きなニュースです。
日本の増加分は732トン、大型魚の漁獲枠全体では5614トンとなります。

しかしながら、海の資源は有限であり、油断すればすぐに枯渇してしまう可能性もあります。
その意味でも、福井県内で行われている栽培漁業センターのような地道な取り組みは、私たちの食卓を支える大切な活動だと感じました。

福井県議として、こうした地域の資源保全や伝統産業の継承を守りながら、次世代につないでいく仕組みづくりを応援していきたいと思います。
福井県議会としても、一次産業の振興と持続可能な環境政策を両立させる視点を大切にしながら、県民の皆様の暮らしを支える議論を進めてまいります。

自然の恵みと人の努力の大切さを実感した、学びの多い一日でした。

 

 

福井県栽培漁業センター

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